自他ともに

 最近、「楽に生きよう」とか「(良い意味でだろうが)もっとふざけて生きよう」とか、「嫌なことはしない」「真面目はやめよう」という生き方が増えている様だ。それらの根拠になっている思想が不勉強なためよくわからないが、なんとなく違和感を感じている。もうしんどいことはしないでおこうという生き方なのだろう。

 でも、本人はそれでいいかもしれないが、嫌なことをやめてしまった結果、まわりにどれだけ影響があって、もしかしたら周りの他者が傷ついたり大変な苦痛を感じているかもしれない。そうすると、そういう生き方は、自己中心的な生き方であると言わざるを得ない。

 阿弥陀さまは、すべての人が救われないと私は仏にはなることができないとおっしゃる。お釈迦さまは、自身が悟られた後、その安養の境地で満足されるのではなく、その悟った内容を人々に伝えるための苦しい道を歩まれた。自分さえ良ければいい、ということではないのである。

 仏教の教えは、他者を大切にする。自分だけ幸福になればよいというのではなく、みんな心豊かに生きていく道が仏教の教えである。私は仏教徒としてそういう生き方を歩んでいきたいと思う。

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